2014年5月21日水曜日

言葉

こんにちは。水曜日です。園田です。














5月も下旬になりました。そろそろ梅雨入りの時期ですが、梅雨前線はまだ南方に
あるようで、週間天気予報でもしばらく晴れが続く予報でした。




天気予報で気になったのは気温の高さ。明日の最高気温の予報は28℃。もう30℃が
目前です。汗だくでレッスンする時期が迫っているんですね。気持ちが萎えてしまいそうです。














昨日の夕方、5時過ぎからはジュニアのレッスンでした。私は初級クラスを担当しているのですが
先週から体験受講の子供さんが続き、レッスンに進め方に工夫が必要になりました。




ずっとレッスンを受けてこられた方なら問題はないのですが、初めて受けられる方の場合、
説明時に専門用語は控えて出来るだけ判りやすい言葉を使うようにしています。
初めての方に「スプリットステップ」なんて用語を使っても何のことやらさっぱり判りませんからね。




更に言葉遣いだけでなく、レッスンでのドリルも流れを理解しやすいものを選びます。
いきなり複雑に動くようなドリルは難しいに決まってます。




初めて受けられる方が大人でさえ難しいレッスンです。ジュニアならなおさら難しい。
特に低学年だと私たちが思っている以上に意思が伝わっていないことが多いです。




初めてのお子さんにサービスの打ち方を伝えるときに私はいつもボールを投げることから
始めます。サービスの肩の動きは投げる動きとほぼ同じですからね。




「トスを上げてラケットを振ってサービスを打ってみよう」




などと説明しても打てるはずはありません。でも




「ボールを投げてみて」




というとほぼ確実に投げることができます。




でもただ投げさせるのではなく、サービスの動きに即した投げ方を順序立てて説明します。
身体は横向き、脚の幅は肩幅、右肘を曲げて構えます。そして大事なのは左腕を
伸ばして上げること。そして一気に投げます。




投げる方向は前方ですが、少しづつ上方に変えていきます。こうすることで身体を
反らすようになります。




この段階で子供達は夢中になってボールを投げています。初めての子も経験者の子も
関係なし。みな嬉々として投げます。




そして次の段階へ進みます。左手にもボールを持たせ、ボールを下から上に投げさせ、
このボールに向かって右手のボールを投げて当てるようにします。これによりトスを
覚えてもらい、更にはサービスの流れを掴ませるんです。




ただ左手に持ったボールを上げるってのもちょっと難しい。ここで簡単にボールの
持ち方や腕の使い方を説明します。そして最後にこれが「トス」って言うんだよと
説明を加えます。




左手で上げたボール「トス」に向かって右手でボールを投げるのですが、これがまた
難しくて簡単には当たらない。だから当たった子は大喜びです。




そしてやっとラケットの登場です。でもこの段階に来るとそれほど難しいものではありません。
右手に持ったボールがラケットに変わるだけです。左手が上げたボール「トス」に
向かってラケットを持った右手が伸びればいいんです。




ボールを打てるかどうかは別にして、これでサービスの形が出来ました。




こんな感じに別の動作からテニスの動きに繋げていくようにしていまます。








そういえば、以前みたあるテニスの教本にバックハンドストロークの片手打ちの
説明があってその表現というか言い回し方が印象的でした。


「左腰に構えた刀を抜くように振りましょう」


まあ理解出来ますし、動きをイメージできないことはないですね。でも今の世の中に
刀を抜いた経験がある方がどれだけいます?剣道の経験者ならいるかな。


動きを言葉に置き換えて説明するって難しいですね。いかに判りやすく
イメージしやすいかが大切です。






それでは、また。

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